皆さんこんな経験をしたことがありませんか
いくら仕事を頑張っても上司が認めてくれない
付き合いに誘われた。行きたくないけど断れない
SNSでみんながいいねをつけてくれない
もしあなたがこんなことで困っていたらこれを解決する人生の攻略本があります。
それが「嫌われる勇気」です。
嫌われる勇気はアドラー心理学を学ぶ哲学者と、人生に悲観している青年との対話形式で話が進められていきます。
タイトルだけを見ると、まるで「他人から嫌われてもいい、嫌がらせをしてもいい」というような印象を受けるかもしれませんが実はそうではありません。
心理学者であるアドラーの主張は「全ての悩みは対人関係の悩み」だということです。
もし、世界に自分だけしかいなければ人間関係で悩むことってありませんよね。
しかし実際には人間は人と関わらずに生きていくことはできません。
人は人、自分は自分の人生を生きており、他人への承認欲求で生きるのではなく、あくまで評価は自分自身にあるという「自己実現」を達成するべき、というのがアドラーの主張です
なんだかちょっと小難しい内容ですが、この動画ではざっくりとわかりやすく誰でも簡単に理解できるようにお話ししてきたいと思います。
それでは早速行ってみましょう
1.承認欲求は今すぐゴミ箱に捨てよう
人は誰でも認められたいと思いますよね。
人に認められたいという気持ちが承認欲求です 。
もしあなたが人生が辛いものだと感じるのなら、それは承認欲求のせいかもしれません。
親に褒められたい
友達に褒められたい
上司に褒められたい
全て承認欲求です。
人は承認欲求が満たされないと辛い気持ちになります。
つまり
親に認められない
友達に認められない
上司に認められない
承認欲求の強い人はこれらのことが自分の人生を辛く寂しいものにしています。
そしてすべての行動は承認欲求を満たすことを基準にして行うことになってしまいます。
この承認欲求があることで人生というゲームがハードモードになってしまいます。
逆にもし承認欲求を捨てることができれば人生というゲームはヌルゲーになるのです。
どういうことか解説してみますね。
例えば
SNSでみんながいいねをつけてくれない
ということがあったとします。
多くの人がSNSをする理由が友達や知り合いにいいねをしてもらうためですよね。
インスタ映えという言葉が流行りましたが、無理をして豪華なものを買って友達に見せびらかしていいねをもらうという人が続出しました。
あるいはバカッターという言葉が流行りました。
いいねをしてもらいたいために馬鹿な行動をして人生を棒に振った人もいます。
つまりこれらの人はいいねで承認欲求を満たすことで快感を得ていたのです。
逆にいいねをしてもらえないと自分がまるで認められていないかのように思い辛い気持ちになるのです。
ではもし承認欲求をゴミ箱に捨てることができたらどうなるでしょうか?
承認欲求を満たすためにわざわざリア充な写真を撮ってインスタで見栄を張ることもなくなるでしょう。
またいいねをもらえなかったとしてもがっかりして落ち込むこともありません。
承認欲求が原因で一喜一憂することがなくなるのです。
また「付き合いに誘われた。行きたくないけど断れない 」という経験は誰にでもありますよね。
ではなぜ断ることができないのでしょうか?
答えは簡単です。
「断ったら嫌われるかもしれない」と思うからですよね。
だから嫌われる勇気を持つことが大切なのです。
「別に人に嫌われてもいいや」と思うことができれば人生はとても楽になります。
人の意見に左右されることもなくなります。
しかし嫌われてもいいやと思うことは承認欲求を満たすことと真逆の行為です。
人は承認欲求を求めて行動しますので、嫌われてもいいやと思うことは非常に難しいことかもしれません。
ところがもしそう思うことができれば人生はとてもヌルゲーとなるのです。
「いくら仕事を頑張っても上司が認めてくれない」
ということで悩んでいる人もいますよね 。
これも承認欲求を捨てることによってとっても楽になるんですよ。
だって別に上司が認めてくれなくても悩むことはないんですからね。
そして「嫌われる勇気」を持つことができれば
人からの評価を気にしなくてもすむようになる
世間体を気にしなくても良い
つまりあなたは「人から嫌われてもいい」と思うことで自由に行動することができるのです。
さてこのように承認欲求をすれば人生は非常にヌルゲーになるわけなんですが
実際なかなか承認欲求を捨てるということは難しいですよね。
だって人から嫌われるって何だかイヤじゃないですか?
そこでアドラーは次のように提唱します 。
2.課題の分離
他人の課題と自分の課題を分離し相互に介入しないことが課題の分離です。
まず大事なことは「他人の課題に介入しない」ということです
例えば子供が勉強しないとします。
無理に勉強させようとすると、子供は反発し、
もしいやいや勉強したとしても何も身につきません。
「馬を水辺に連れて行くことはできるが、水を飲ませることはできない」
といわれるように、親は強制はせず、
勉強するように勇気づけることだけができるのです。
このような場合、勉強するかどうかは子供の課題で、
親の課題は子供を信じ、勇気づけることです。
つまり親は「勉強するかどうか」という子供の課題に介入しないことが大事なのです。
次に大事なことは「自分の課題に他人を介入させない」ということです。
自分の課題に介入させないというのは、
例えば上司が理不尽で、努力も認めてくれず、
精神的なストレスで仕事ができないとします。
アドラー心理学では、
「上司のせいで仕事ができない」
というのは人生の嘘で、
「仕事ができないのを上司のせいにしている」
と言っています。
この課題を分離すると、
上司の部下への接し方は上司の課題であり、
自分の課題は、仕事で結果を出すことです。
つまり「上司が認めてくれるかどうか」は他人の課題であって自分が気にすることではありません。
自分はひたすら「仕事で結果を出す」という自分の課題さえすればよいのです。
このように考えることで「人が◯◯だから◯◯できない」という言い訳はなくなります。
例えば「親が離婚したからそれがトラウマになって自分は結婚ができない」
と言っている人がいるとします。
親が離婚したというのは親の課題であって自分には関係ありません。
もし結婚できないとすれば
結婚すると自由がなくなる
一人でいる方が楽だ
恋愛をするための努力をしたくない
というのが本当の理由かもしれません。
つまり親の離婚と言う事実を言い訳にしてるだけかもしれないということです。
SNSで友達がいいねをしてくれなくて悩んでいる人は
いいねをするかどうかは他人の課題であることを認識しなければなりません。
もしいいねをしてもらいたければいいねをしてもらえるような投稿をひたすら自分がするということをやれば良いだけです。
他人がどうするかとかどう思うかというのは自分ではコントロールできないので、その事についてわざわざ自分が気を揉む必要はないのです。
つまり自分はこうありたいという結果に対して努力をすればよいだけで
結果がどうなろうとそのことに一喜一憂することはないのです。
付き合いに誘われた。行きたくないけど断れない
これも承認欲求を捨て、自分の課題と他人の課題を分離することができれば何も恐れることはありません。
そもそも嫌われても良いのですから、行きたくなければ行かなければ良いだけです。
行きたくない付き合いにわざわざ大切な時間とお金を使う必要はありません。
それにより人があなたのことを嫌ったとしても、他人があなたをどう思うかというのは他人の課題です。
付き合いを断ったことで他人はあなたのことが嫌いになるかもしれません。
あるいは付き合いを断ったことを何とも思わないかもしれません。
また逆に付き合いに行ったことであなたの事を嫌いになるかもしれません。
「他人があなたのことをどう思うか」はあなたがコントロールできることではないのです。
コントロールできないことをどうにかしようと思っても疲れるだけです。
だからあなたは「他人にどう思われるか?」ということにフォーカスをあてて行動するのではなく「自分がどうありたいか」ということにフォーカスをあてて行動すればよいのです。
3.人生は競争ではない
常に人と比べている人の人生はハードモードです。
それはライバルに勝つことでしか優越感を得ることができないからです。
そんな人は日常生活が競争になり心の休まる時がありません。
あいつの方が先に出世した
あいつの方がいい大学に入った
あいつの方がお金を持っている
優越感でしか自分を承認できない人は 自分が人より勝つことができれば喜び
人に負ければ他人を嫉妬します。
「競争することで切磋琢磨し自分が成長するんじゃないか?」
もしかしてそう思う人もいるかもしれません。
しかし競争は人とするのではなく「理想の自分と競争する」のです。
そして理想の自分を目指して邁進していくのです。
こうすれば人に負けることが悔しくなくなります。
人と自分を比べる事がありませんから、人に負けていても嫉妬することはありません。
あくまでもライバルは「理想の自分」です 。
ライバルが自分なら他人がどうあろうが関係ないのです。
他人の方がお金を持っていても、他人の方が出世していてもあくまで自分は自分です。
ゴルフの一流プレイヤーであるタイガーウッズのこんなエピソードがあります。
2005年に行われたあるトーナメントで、
タイガー・ウッズのライバルがパットを外せば、
自分の優勝が決まるシーンがありました。
普通ならば、「入るな!」と願うシーンです。
しかし、タイガーは相手のパットを「入れ!」と願いました。
結果は、ライバルがパットをミスしてしまい、タイガーの優勝となりました。
タイガーが上記のように思ったその理由は、
相手のパットを「はずせ」と願って入ってしまったら、
次のプレーへのモチベーションが下がってしまうことや、
タイガーのセルフイメージには、
常に世界最高のプレーをする理想の自分がいるので、
自分にふさわしい相手なら、このパットを決めて当たり前で、
それだけ自分に対して高いセルフイメージを持っているということです。
つまりライバルがパッドを入れようが入れまいが自分には関係ない。
常に自分の理想のゴルフをする
それがタイガーウッズのゴルフです。
人に何を言われようが気にしない
あくまで自分は自分
ライバルは理想の自分
そして「ありのままの自分」を大切にすることが人生をヌルゲーにする方法なのです。
最後に嫌われる勇気には他にも「共同体感覚」の話など人生の役にたつ内容が書かれていますので、興味を持たられた方はぜひ読んでみてくださいね。