みなさんこう思ったことはありませんか?
この先どうなるか不安だ
現状はどんどん悪くなっている
昔はよかったな~
注力していたプロジェクトから急に外されてしまったり、今までうまくいっていたはずの会社の業績が伸び悩んだり、気づいたら生涯の愛を誓ったはずのパートナーとうまくいっていなかったり
原因はわからないけど、気がついたら自分の置かれている環境がガラッと変わってしまったってことあると思います。
そんなことで悩んでいる人におすすめの人生の攻略本があります
それはチーズはどこへ消えたです
この物語では、チーズが隠された迷路を舞台に、2匹のネズミ「スニッフ」と「スカリー」、2人の小人「ヘム」と「ホー」がチーズを探していきます。
2匹のネズミと2人の小人は、それぞれが毎日迷路を駆け巡り、ある日大量のチーズが置かれているチーズステーションCを発見します。
先に説明しておくとチーズとは私達が人生で求めるもののことです
仕事だったり家族だったりお金や成功など自分がこうなりたいと思うことの象徴です
一方迷路とは会社や家族や社会など日常での困難の象徴です。
このことを頭に入れながら話を聞くとすごくわかりやすいですよ
2匹のネズミ「スニッフ」と「スカリー」には、あたまを使う能力がありません。
そのため毎朝、今までの家からチーズステーションCへ走ってやってきます。
それに対して、2人の小人「ヘム」と「ホー」は賢いため、チーズステーションCの近くに引っ越したり、わざわざ早起きせず、お昼に起きてゆっくりチーズステーションCに向かったりするようになります。
ある時、チーズステーションCのチーズがなくなってしまいます。
チーズは突然なくなったわけではなく、毎日2匹のネズミと2人の小人がお腹いっぱいチーズを食べていたため、少しずつ減っていってしまったのです。
チーズがなくなってからの行動は、ネズミと小人で大きく違いました。
ネズミは、前の生活に戻ったかのように、また朝から迷路を駆け巡り、新たなチーズを見つけだそうとします。
一方小人たちは、「チーズはどこへ消えた?」「こんなことがあっていいわけはない!」と叫びます。
2人の小人は途方にくれますが、出した結論は現状維持でした。
そして「きっと今日はチーズがもとに戻っているに違いない」と思いながら、チーズステーションCに向かって、チーズがないことを確認するような日々が続きます。
ところが待てども待てどもチーズは戻ってきません。
2人はチーズが戻ってこないストレスから、だんだん弱っていきます。
そしてある日ホーは迷路に出ていく決意をします。
「迷路に出なければ、チーズを手に入れることは出来ない」
しかし、恐怖心が強いヘムはこう言います。
「チーズが見つからなかったらどうするの?外は危険だらけだ」
ホーは言いました
「人生は進んでいく。待っていてもチーズは戻ってこない」
と迷路に進み出しました。
そしてホーはここである事を学びます。
それは、変化をせずに待っているだけでは破滅しか来ないという事でした。
ホーは一歩踏み出した自分が笑みを浮かべていることに気づきました。
更に「どうしてチーズもないのに気分がいいのか」不思議に思います。
そして、ホーはまたあることに気づいて壁にこう書きます。
「恐怖を乗り越えると、楽な気持ちになる」
「一番恐いのは、何が起こるか想像しているときだ」
ホーはしばらく歩き続け、新しいチーズステーションに辿りつきます。
しかしそのチーズステーションにチーズはありませんでした。
それでもホーはさらに歩き続けます。
そしてまた壁に気づきを書きました。
「古いチーズに見切りをつければ、それだけ新しいチーズが見つかる」
そして、さらに歩き続け、ホーは新しいチーズステーションに辿り着きました。
そこには美味しそうなチーズが山ほどあり、2匹のスニッフとスカリーが美味しそうにチーズを食べていました。
以上が簡単な本の要約です。
実は私も昔は自分の前に起きる変化に対して恐怖を抱いていました。
しかしこの本から多くのことを学んだことで変化に対する恐怖が少なくなりました。
これから私がこの本から学んだことをお話しますね
1.変化は起きる
世の中というのはどんどん変わっていきます。
いくら「昔はよかったよな~」と言っても時代は変わっていくのです。
江戸時代と現在では生活が全然違います。
昭和と令和でも生活が全然違います。
ですから当然今と10年後、20年後では生活は違ったものになるでしょう。
いくら小人たちが「チーズはどこへ消えた?」「こんなことがあっていいわけはない!」
と叫んでもチーズはなくなるように、いくら私達が抗っても時代は変わっていくのです。
あなたのやっているビジネスが今は好調だとしてもそれが10年20年と続く保証はどこにもないのです。
「常に自分の置かれている状況は変化していく」ということを理解しておく必要があるのです。
2.変化にすばやく適応せよ
人間は変化を好まない生物である
しかし時代は確実に変化する
多くの人は「現状維持」を望みます。
人間はホメオスタシス(恒常性維持機能)により環境が変化しても体の状態を一定に保とうとします。
例えば「暑くなったら、体は自然に汗をかいて体温を下げようとする」「寒くなったら身震いをして体を温めようとする」といった機能です。
つまり人間は「今と同じ状況を続くことを望む」という傾向があります。
だから就職したのがブラック企業だとわかっても一度就職したらなかなか転職できない
恋人と性格が合わないと思ってもなかなか別れられない
どれも人間が現状維持をしたいという本能から来るものです。
しかし時代は確実に変わっていくので時代に合わせて柔軟に対応しなければなりません。
かつて世界トップクラスの写真フィルムメーカーにコダックという有名な会社がありました。
昭和世代ならご存知の方もいることでしょう。
では世界有数のメーカーがなぜ倒産したのでしょうか?
答えは簡単です。
時代はフィルム写真からデジカメへと変わったからです。
実は世界最初にデジカメを発明したのはコダックだったのです。
ところが「デジカメが流行るとフィルムが売れなくなる」という理由からコダックはデジカメに乗り換えることはありませんでした。
しかしコダックがデジカメを販売しなくても他社が販売すれば時代はやがて便利なデジカメの時代になります。
一方日本にも富士フィルムという会社があります。
富士フィルムはいずれ写真フィルムが衰退するのを予見して、フィルム技術を応用した磁気テープや光学デバイスの開発に積極的に挑戦していきました。
そして現在では、富士フィルムはサプリメントや医薬品の開発まで行っています。
つまり時代は変わっていくので「同じことを続けていたのではいずれうまくいかなくなる」ということです。
3.変化を楽しもう!
「変化は避けることができない」のならどうすればよいのでしょうか?
答えは「変化を楽しめばよい」のです。
人間が変化を嫌うのは「変化することに恐怖」を感じるからです。
ブラック企業から転職できないのは
「会社をやめて再就職できるのだろうか?」
「再就職した先が今より悪い会社だったらどうしよう?」
「再就職できずに生活できなくなってしまったらどうしよう?」
こんな不安があるからです。
だから現状に「不満」があっても「不安」があるから「恐怖」によって身動きがとれないのです。
もしあなたが「現状に不満」があるのならホーのように一歩踏み出してみませんか?
「迷路に出なければ、チーズを手に入れることは出来ない」
確かに迷路に出ればリスクはあります。
しかしリスクを取らなければリターンもありません。
「古いチーズに見切りをつければ、それだけ新しいチーズが見つかる」
いつまでも古いものにしがみついていてはいけません。
そのうち古いチーズは腐ってしまうからです。
コダックのようにいつまでも写真フィルムに固執していてはどんどんジリ貧になります。
もちろん新しいことをすればたくさんの失敗をすることでしょう。
ホーのようにせっかく新しいチーズステーションを見つけてもそこには何もないかもしれません。
しかし探さなければいつまでたっても新しいチーズステーションはみつかりません。
新しいことをしようとするとどうしても不安と恐怖の感情が湧き出てきます。
でも新しい一歩を踏み出したホーは気づきました。
「恐怖を乗り越えると、楽な気持ちになる」
「一番恐いのは、何が起こるか想像しているとき」
つまり「やろうかやらまいか考えているときが一番怖いとき」なんです。
なぜ2匹のネズミは頭が悪いのに小人のホーよりも先にチーズを見つけることができたのでしょうか?
答えは「頭が悪いからあれこれ考える前に行動した」からなんですよね。
とにかく変化を感じたらあれこれ悩まずに変化に対応していけばよいのです。
その先にはとびっきりのご褒美が待っているかもしれません。
子供の頃って冒険することにワクワクを感じましたよね。
冒険は「怖い」というより「この先何が待っているか?」楽しいものでした。
変化を恐れるのではなく変化していくことを楽しみましょう。
私は昭和生まれですが、どんどん時代の流れが早くなっていることを感じます。
これからの時代の変化は今まで以上に大きくなると思います。
あなたはそのときヘムのようにじっと今の時代にしがみついていますか?
それともホーのように危険を承知で冒険にでかけますか?
チーズはどこへ消えたかがあなたの道標に慣れば幸いです