FXをしていて一番悩むのは「損切り」と「利確」ですよね。

人間は「損したくない」という気持ちが働くのでどうしても
「なかなか損切りできずにずるずる損失を膨らます」
「早く利確しすぎてチキン利確になってしまう」

こういった理由でなかなか勝てないんですよね。

「損切りは早いほうがいい」
「利益はできるだけ伸ばしたほうがいい」

わかっちゃいるけど、できないって人が多いと思います。

そこで今回は「ソロモンのパラドックス」というお話をしたいと思います。

旧約聖書などに出てくるソロモン王は知恵があり聡明で、
他人のことに関する判断はミスらないけど、
自分のことに関する判断はミスりまくっていました。

そんなソロモンにちなんで、
「他人のことはわかるけど、自分のことはわからない」というのを、
ソロモンのパラドックスというそうです。

そしてソロモンのパラドックスをうまく利用すると投資や
その他の日常生活においても成功できます。

ソロモンのパラドックスがあるために、私たちが本来持っている頭の良さは、
大幅に抑制させられてしまっています。

ところが、このソロモンのパラドックスを理解し、物事の考え方を少し変えるだけで、私たちは飛躍的に判断能力を高めることが出来ます。

他人の失敗の理由はよく分かり、改善策も出てくるのに、
自分の失敗の理由はよく分からない、
ということは誰もが経験のあることのように思います。

私も「ダイエットしたい~」って言いながらケーキを食べる女性を見て
「ケーキ食べなきゃいいのに」って思います。

でも私も痩せたいと思っているのに、
お昼についついラーメンを食べてしまうことも・・・

あなたもこんな経験ありますよね。

また、自分のした失敗などを振り返り、
「なんでこんな簡単なことが分からなかったんだろう」
と不思議に思うこともあると思います。

ではこの問題を解消するにはどうすればよいのでしょうか?


①ソロモンのパラドックスを理解する

まず、「自分自身のことについては誤った判断をしやすくなる」
ということを理解することが大切です。

人間の性質として、楽な方に流されやすいということを理解し、
自分のことへの判断をする前に、一度思い止まってみることが大事です。

まずはソロモンのパラドックスという問題があることを認識する必要がある
ということですね。

②客観的視点を持つ

次に、自分自身を客観的に見るように努めます。

客観的視点を持つ方法で、効果的な方法をいくつか紹介します。

1.自分を斜め上から見下ろしているようなイメージをもつ

自分自身を俯瞰するようなイメージで自分を見てみます。

2.あの人だったらどうするか考える

あの人とは、自分が理想とするような生き方をしている人です。

重要な選択をしなくてはいけない時や、自分は今冷静でないなと感じる時は、「こういうときあの人ならどうする?」と考えてみましょう。

これらは一般的なソロモンのパラドックスの解決法ですが
それではFXについて当てはめてみましょう。

1.FXをしているときに人間は楽な方に流される性質があることを理解する

誰でもFXで損はしたくないものです。

だからFXでは「損小利大」の方が基本的に稼げるのですが
どうしても「損大利小」になってしまいがちだということを認識します。

2.客観的に相場を見る

エントリーするとどうしても「自分のエントリーが正しい」という
バイアスがかかってしまいます。
自分の子供が他人の子供よりかわいく感じるのと同じですね。

例えばあなたはこの1時間足のチャートはこの後どうなると思いますか?

もちろんこれだけの情報では絶対的なことは言えませんが
多くの人が「下がるんじゃないかな?」って思いますよね。

もしそう思わなくてもここで「積極的にロング」を入れることは
普通はしないですよね。

でもチャートの左の地点でロングのポジションを持っていると
「いや、そろそろ上げに転じる頃かも?」
なんてバイアスのかかった考え方になります。

ロングというポジションを持っていることで相場を客観的に
見られなくなっているのです。

ちなみにこの後はこんな感じでずるずると下げています。

こうなってくると「なかなか損切りできずにどんどん損失が膨らむ」
という状態になってしまいます。

ということでロングポジションを損切りしようと思ったら
「もし自分がエントリーしていなければここでロングを入れるかな?」
って考えてみます。

もし客観的なあなたがそこでエントリーしないのであれば
もう上る可能性は少ないんですよね。

だからそこで潔く損切りしちゃうんです。

これが客観的に見るということですね。

3.あの人だったらどうするか?

最後に上級テクニックですが
「相場を上級者の目線で見る」ことができるようになれば
あなたも上級者の仲間入りができます。

あなたが目標としている投資家がいる場合は
「あの人だったらここでどうするかな?」
って考えてみましょう。
そうすることによって客観的に考えられるようになります。

また目標とする人がいない場合は、自分がヘッジファンドや機関投資家に
なったつもりになってください。

「一流の投資家ならここでどうするかな?」

そう考えることによってあなたの技術は飛躍的に伸びますよv( ̄∇ ̄)ニヤッ