日本がTPPに参加することで著作権の非親告罪化されることが
ほぼ決定しました。
これはどういうことかというと、今までは著作権違反は著作権者が訴えなければ
罪にならなかったのですが、これからは著作権違反をしたら著作権者の訴えがなくても
逮捕される可能性がある、ということです。
これについてメルマガ読者様から質問が来ました。
~前略~
TPPの関係で著作権の法律がかなり変わるみたいですが
著作権侵害の非親告罪化
法定損害賠償金の導入
この2つが変わるみたいですが、
特に非親告罪化が問題みたいで
作者からの告訴が無くても、検察官や一般人でも独自判断で起訴できちゃう。
これって相当やばいですよね!
もちろんゲームトレンドアフィリエイトも出来なくなると思われますが、
また引用先も使えなくなるのですかね?
まとめサイトなどで作った動画や海外のまとめ動画も全て対象になりますよね。
相当今回の著作権法律改正はやばいですよね。
kenさんはどのように考えていますか?
kenさんなりのご意見で結構なので教えてください。
以上です。
では著作権の非親告罪化について私の見解を述べさせていただきます。
で、これは建前と本音の発言があります。
建前
相当やばいです!
本音
まあ大丈夫でしょ
ではどういう意味か解説しますね。
こういう問題には本音と建て前で意見を言わなくてはなりませんので。
なぜなら基本的にこれで捕まることは99%ありません。
だから「たぶん大丈夫」だと言って良いでしょう。
ただし「絶対大丈夫」とは言えませんので公の発言では
「危険だからやめてください」と言わざるを得ません。
どういうことか説明しますね。
まず似たようなケースに「ネットでのダウンロード違法化」があります。
2010年の法改正でこれまで合法だった、
「違法にアップロードされたコンテンツのダウンロード」が
違法化されることになりました。
これにより、写真や音楽、動画、ゲーム、マンガなどをネットから
ダウンロードしただけで逮捕されるようになりました。
って、実際問題、あなたの周りでネットでダウンロードして逮捕された人っていますか?
違法にネットでダウンロードしている人って結構いると思うんですよ。
YouTubeで音楽をダウンロードしたり、芸能人の画像をネットからダウンロードしたり・・・
特に私のようなおっさんはエ○チな画像なんかダウンロードしてませんかね(笑)
これらの行為は全部「逮捕されてもおかしくない」行為なんです。
ところがほとんど逮捕されることなんてないですよね。
さて、冷静に考えてみましょう。
「ネットで違法にダウンロードしている人を全員逮捕しよう」と思ったら
どれだけの労力がかかるでしょうか?
おそらく警察組織の全ての人員を総動員しても
全員逮捕することなんてできないですよね。
しかもそれらの人を逮捕したからってどうなるでしょうか?
何年も裁判して、刑務所に入れて・・・
裁判や刑務所に入れる作業も全て税金でまなかっているのです。
そんなことで税金を何億円も投入してなんの意味があるでしょうか?
だから、基本的にネットで違法ダウンロードしても
99%捕まることはありません。
ただし、絶対逮捕されないわけではありません。
警察は「スケープゴート(生け贄)」を捕まえるのです。
つまり、悪質にダウンロードしている何名かは捕まえるんですよね。
それで逮捕されたニュースをマスコミに発表します。
「会社員の○○が違法ダウンロードで逮捕」というニュース・・・
多くの善良な日本国民はそのニュースにビビって
「逮捕されるかも知れないから、違法ダウンロードはやめておこう」
と考えてしまいます。
現実には違法ダウンロードしている人のうちの
ほんの僅かな割合で逮捕しているだけなのに・・・
つまり違法ダウンロードで逮捕される人は
みんなに「見せしめ」として逮捕されただけなのです。
さて、ではYouTubeが非親告罪化されても
ほとんど関係ないという証拠を見せましょう。
これはアメリカのYouTubeの動画です。
多くの「パクリ動画」があると思いませんか?
ご存知の通り、アメリカでは著作権は非親告罪ですから
もし日本で著作権が非親告罪化になって逮捕されるのであれば
これらの動画をアップした人は逮捕されてもおかしくないのです。
でもこれらの人が逮捕されていないと言うことは
日本で著作権が非親告罪化になっても、
逮捕される確率は低いということですね。
つまり今後もYouTubeで著作権グレーの動画をアップしても
逮捕される可能性はほとんどないのです。
これが本音ですが、ただし・・・
違法ダウンロードと同じように「スケープゴート(見せしめ)」として
何人か逮捕される人が出てくるかも知れません。
ですから私が「多分大丈夫ですよ」なんて言って
実行した人が逮捕される可能性も絶対ないとは言えないのです。
「kenさんが、大丈夫といったからやったら逮捕された」
なんてことになるかもしれませんので
建前としては「危険だからやめたほうが良いでしょう」
と言わざるを得ないのです。
「99%大丈夫だけど、絶対とは言えない」
この結論からどういう行動をとるかはあなた次第です。
ちなみに「著作権の非親告罪化」されるまで
まだまだ日にちはあるので、そんなに心配しなくても大丈夫だと思いますよ。