先日「YouTube視聴回数1万未満のチャンネルは広告非表示」というニュースが流れました。
米Google傘下のYouTubeは現地時間2017年4月6日、ビデオコンテンツの収益化を支援するプログラム「YouTube Partner Program」の要件変更を発表した。同日より、総視聴回数が1万未満のチャンネルの動画には、広告が表示されなくなる。
YouTubeは変更の理由として、規則に従って活動しているクリエーターの収入を守るためとしている。同社によると、最近では他人の優れたコンテンツを再アップロードして広告料をもうけようとするチャンネルが複数確認されているという。
YouTubeは、新たな基準を設定することで、チャンネルの妥当性を判断するのに十分な情報が得られ、コミュニティガイドラインや広告ポリシーに則しているか判断できるとしている。
引用元:http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/news/17/040701067/?rt=nocnt
このニュースを聞いて動揺している人も多いようで、私のところにも何件か問い合わせが来ました。
「もうYouTubeで稼げなくなるんじゃないの?」と思っている人が多いと思うのですが、私の見解は全く逆です。
「これでYouTubeアフィリはもっと稼ぎやすくなるなぁ」とちょっとニッコリです。
さて、その理由は何でしょうか?
この理由について解説しますね。
YouTubeの規制が強くなった原因
YouTubeでは、BAN祭り(ある時期にチャンネルが一斉に削除される)があったり、
今回のように新しいルールができたりと、最近規制が強くなっていますね。
昔のように、テレビから動画をとってきてアップするだけで稼いでいた人にとっては
厳しい状況になっています。
ではなぜこのように規制が強くなったのでしょうか?
答えはYouTubeのスポンサーが怒ったからです。
世界6位の広告代理店ハバス(本社フランス)はユーチューブへの出稿を停止した。
同社の英国オフィスはドミノピザやエミレーツ航空、BBCなどを顧客に持っている。
ハバスのユーチューブへの広告出稿額は年間1億7500万ポンド(約240億円)に達するが、
これをすべて取り下げた。ガーディアン、ロレアル、ホンダ、大手スーパーマーケットのセインズベリーズらも出稿を停止している。
騒動の発端は英タイムズ紙が、白人至上主義団体KKKやホロコーストを否定する牧師のスティーブン・アンダーソン(Steven Anderson)等の過激主義者のユーチューブ動画に、大手企業の広告が配信されていると報じたことだ。
引用元:https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20170321-00015613-forbes-bus_all
そりゃあ、そうですよね。
例えばトヨタなどの大手企業のCMが、エロ動画なんかに表示されていたら、企業のイメージダウンは避けられません。
よくわからに視聴者は「え、トヨタってアダルト動画にも広告出してるの?」って思うかもしれません。
ということで、大手企業達は
「YouTubeさん、今のように著作権違反やコミュニティガイドライン違反の動画に
私達の会社のCMが流れるようなら、今後はCMを出稿しませんよ」
と圧力をかけてきたのです。
YouTubeとしては大手スポンサーから手を引かれたら困るので、
不適切なチャンネルを削除しまくったり、今回のようにチャンネル再生回数が1万回未満のチャンネルには広告を出稿しないようにしたのです。
視聴回数1万未満のチャンネルは広告非表示は全く問題ない
「再生回数が1万回なんてかなり厳しいルールだな」と思っている人もいると思いますが
そういう人はちょっと勘違いしていますよ。
再生回数が1万回というのは「個々の動画の再生回数」ではなく、
「チャンネル全体の再生回数」です。
つまり、自分のチャンネルに1000回表示される動画が10個あればクリアです。
あるいは、100回再生される動画の数が100個あればクリアです。
これなら、真面目にやれば誰でもクリアできる条件だってわかりますよね。
逆に言えば、チャンネル全体で1万回再生できないレベルの動画しか作れないなら
YouTubeで稼ごうと思うこと自体間違いです。
チャンネル全体で1万再生ってことは、金額で言うと
1再生当たり平均0.1円ですから、1000円の収入です。
YouTubeで1000円稼げないのであれば、
最初からYouTubeアフィリにチャレンジすること自体が間違いですよね。
新ルールがチャンスの理由とは?
このルールは真面目にYouTubeアフィリに取り組んでいる人にとっては、
関係ないのはわかっていただけたと思います。
で、このルールで困るのがYouTubeを悪用して稼いでいた人たちです。
YouTubeには、「動画を削除されるのが前提」でチャンネル運営している人がいます。
例えばYouTubeには「著作権違反は3回やるとチャンネルが削除される」
というルールがあります。
※重大な違反の場合は1回で削除されるケースもあります。
ということは、チャンネルに動画を2本しかアップしなければ
チャンネルは削除されないわけです。
それで、テレビから動画をダウンロードして、チャンネルに2本アップして収益化する。
1つのチャンネルの動画は2本までにして、動画を増やしたい時は
どんどん新しくチャンネルを作っていく。
という裏技がありました。
このような手法が使えなくなるわけです。
つまり、新ルールが適用されることで
YouTubeから「悪質な手法を使って稼いでいる人たち」がいなくなるのです。
これは真面目にYouTubeで稼いでいる人たちにとってはチャンスなのです。
まず、これらの悪質な人が減ることにより、
企業はYouTubeに、「安心して広告を出稿」できるようになります。
ということはYouTube全体の広告料が増えるということです。
YouTube全体の広告料が増えれば、そこで稼いでいる人たちに分配される金額が増えます。
また、悪質なユーザーが減れば、全体に分配されるユーザーの数が減るわけですから
1人1人が受け取る金額が大きくなるわけです。
どういうことかというと、
個人の受け取る広告料=全体の広告料÷人数
です。
例えば今までの全体の広告料が1000で人数が100だったとします。
この場合、個人の受け取る広告収入は
1000÷100=10
ということです。
ところが全体の広告料が2000に増えて人数が10になれば
2000÷10=200
広告収入が10から200に増えるということですね。
※わかりやすくするために数字は参考数字を使いました。
実際に20倍も増えることはありませんので(^_^;)
更に、チャンネル全体で1万再生もいかないユーザーに分配される金額もなくなるので
1人1人が受け取る金額が、さらに大きくなります。
そして、このニュースを聞いて
「YouTubeはもう稼げない」と勘違いしたユーザーがYouTubeで稼ぐことをやめ
1人1人が受け取る金額が、さらに大きくなります。
つまりこの新ルールができることにより
1.YouTube全体の広告料が増える
2.分配される人数が減る
ということにより、真面目にやっているユーザーは広告収入が逆に増えることになります。
このように新ルールができることで、YouTubeで稼ぐノウハウを持っている人は
よりYouTubeで稼げるようになるのです。
稼ぐために大事なこと
稼ぐために大事なことは「本質を見る」ということです。
YouTubeなどのプラットフォームのルールが変わったからといって
単純に、恐れたり不安になったりするのではなく
「なぜこんなルールを作ったのか?」
とプラットフォーム側の思考を考えるのです。
YouTubeの目的は「広告料を増やすこと」です。
そのためには、より見られる動画の回数を増やし
より企業からの広告料を増やすように努力しています。
そのための施策が次々とされているわけです。
つまり本質が見えていれば
「YouTubeで稼ぎたければYouTubeが喜ぶ動画を作れば良い」というのがわかるのです。
では、YouTubeが喜ぶ動画ってどんな動画でしょうか?
本質が見えている人には、簡単な答えですよv( ̄∇ ̄)ニヤッ