FXで避けて通れないのが「損切り」です。
どれだけ上手に損切りできるかがFXで勝つためのポイントでもあります。

前回の動画では勝率が上がる利確と損切りのpipsを検証しました。

5分足、前の足の終値で
ボリンジャーバンドの-3σを下抜けたらロング
スプレッド1.5pips 

2016.4.1~2019.4.1の3年間で検証

利確10pips損切り60pipsにすると

勝率は84%を超えますが、プロフィットファクタは0.86と儲からない結果に

逆に利確を50pips損切りを20pipsにしたら

勝率は30%程度になるもののプロフィットファクタが1.11で
勝ち越すロジックができあがるということでした。

さて、今回は更に損切りのロジックを深めていきたいと思います。
この手法を知っておくだけであなたのFXの成績は急激に良くなりますよ。

まず、多くの人が損切りするのは
「○○pips以上損したら損切り」というロジックです。


例えばこんなふうに「20pips下がったら損切り」とするのですが、そうすると
「結局その後上昇してしまう」なんてケースが結構あります。

つまり「○○pips以上損したら損切り」というロジックの一番の欠点は
「下がっているときに売る」ということです。

相場は「下がったら上がる、上がったら下がる」を繰り返します。

つまり上記のチャートのようにチャートが一番下がっているときに売るのは
それから反発の可能性があるのをみすみす逃しているということです。

しかし逆に「いつか反発するだろう」と損切りしないでいると
ずるずる下がって損切りするにできないという状況にもなります。

ということで今回はとっておきの損切り方法を伝授しますね。

損切りを2段階にわけて考えるのです。

そうすると次のような結果になりました。

勝率 約30%→40%
プロフィットファクタ 1.11→1.16 とよくなりましたよね。

では具体的な方法を解説します。

今回の手法では損切りを
「10pips損した第1段階」
「60pips損した第2段階」
にわけます。

まず利確ですが、エントリーして、順調に行けば50pipsの利益です。

ところが予想に反して下がっていったら、ここで損切りモードに変えます。

「上がる」と思ってエントリーしたのに上がらなかったわけですから
予想が外れたと思って「損切りを覚悟」してください。


で、下がっていったところでボリンジャーバンドの+2σにタッチしたら
ここで損切りします。

つまりこの損切り手法のポイントは
「上がったら損切りする」ということなのです。

相場は下がって上がってを繰り返すので、「下がって損失が大きくなったところ」
で損切りをするのではなく、少し戻したところで損切りするというわけです。

ただしそうなると「このまま上昇していくかもしれない。
もう少し待てば建値(エントリーした価格)まで戻るかも」
という淡い期待があるかもしれませんが、最初に見込みが外れた地点で
すでに損切りモードに入っていますから、どこまで戻すかなんて欲張らずに
+2σにタッチしたところで損切りを徹底してください。

この手法のポイントは
「なるべく損切りの損を小さくする」ということです。
こうすれば損切りにはなったものの「微損」ですむわけです。

つまり第1段階の損切りでは設定した(ここでは10pips)損失になったところで、再び上昇してボリバンの+2σにタッチするまで待ってください。
そこで損切りするのです。
ただし、この第1段階の損切りだけだと、大きな下降トレンドになったとき
なかなか上昇せずに大きな損失を被る可能性があります。

ということで最終的な損切りの数値を設定します。
それが第2段階の損切りです。

第2段階の損切りでは一定のpips(ここでは60pipsに設定)に達したら、
上昇するのをあきらめて、ここですぐに損切りします。

「もう少し上がるのを待って・・・」
なんてやっているとどこまで下がるかわかりませんので、
第2段階の数値に達したらすぐに損切るというわけですね。

もちろんこのあと回復することもあるかもしれませんが
それは天のみぞ知る結果ですので潔く損切りましょう(*^^*)

このように損切りのロジックを2段階にすることで
第1段階では「なるべく損切りの損を減らす」
第2段階では「大損する可能性のなくす」

という結果を得ることができます。

なお、今回のロジックで使った
「第1段階10pips」
「第2段階60pips」
という数値はご自分のロジックに当てはめて最適な数値を使ってくださいね。

ちなみに私の使っているロジックはもっと違う数字で
更に良い成績を出していますよ。